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大阪・関西万博:大屋根リング ・ 藤本壮介

  • 作成言語: 日本語
  • 基準国家: すべての国家country-flag
  • その他

作成: 2025-05-06

作成: 2025-05-06 17:18

大屋根リング

大屋根リングは、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す大阪・関西万博会場のシンボルとなる建築物です。
日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築しています。
会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差し等を遮る快適な滞留空間として利用されます。


建築面積: 61,035.55 m²
内径: 約615m
外径: 約675m
幅: 約30m
高さ: 約12m(外側約20m)
※来場者が歩くことができるスカイウォークの高さ
使用木材: (国産)スギ、ヒノキ (外国産)オウシュウアカマツ
※国産が約7割、外国産が約3割


基本設計・実施設計・工事監理: 2025年日本国際博覧会 会場デザインプロデューサー 藤本壮介
基本設計: 東畑・梓設計共同企業体
実施設計・施工・監理: (北東工区)大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体・株式会社安井建築設計事務所
(南東工区)清水・東急・村本・青木あすなろ共同企業体
(西工区)竹中工務店・南海辰村建設・竹中土木共同企業体・株式会社昭和設計


大屋根リングは、「最大の木造建築物」として、2025年3月4日にギネス世界記録に認定されました。

正式英語記録名
The largest wooden architectural structure


記録名
最大の木造建築物


記録対象建築物
大屋根リング (大阪市此花区夢洲)


認定日
2025年3月4日


認定面積
61,035.55m²



藤本壮介 / 藤本壮介建築設計事務所

「森」のような建築をつくりたい
大学卒業後、大学院に進学せず設計事務所にも所属しないまま、言わばニートのような期間を過ごし建築と向き合える大きな時間を手に入れた。

手掛ける仕事は住宅から大規模建築、インスタレーション、パビリオンなど非常に幅広い。
近年は国内のみならず、海外でのコンペにも数多く勝利し、世界に活躍の場を広げている。

「森」のような建築をつくりたいという氏の作品は、幾何学的な要素がグラデーションするように徐々に存在感を消していき、建物の内と外をはっきりとさせる壁や天井といった建築の基本的な要素を曖昧にすることで、自然と構造物がナチュラルにつながる。
「森」はそこに住む動物、人、植物、それぞれにとって必要なもの、不必要なものが無秩序に存在するが、その無秩序なものが緩やかに繋がり共存し合っている。

建築を作る上で、何が何にとって必要で何が不必要なものなのか、それを見極めることは難しい。
限りなく対極にあるようにも感じられる自然と人工物の繋がりを見つけ出し、森を作り上げるという難題に挑んだ作品が、世界中でどんどん増えていくことが楽しみだ。


略歴/受賞歴
1969年 北海道生まれ
2000年 藤本壮介建築設計事務所設立
2004年 JIA新人賞(伊達の援護寮)
2008年 JIA日本建築大賞(情緒障害児短期治療施設)
2020年 2025年「大阪・関西万博」会場デザインプロデューサー



進行中のプロジェクト
津田塾大学 小平キャンパス [東京都]
リヨンの複合建築 [フランス]
チューリッヒの複合施設 [スイス]
ブリュッセルの複合都市計画 [ベルギー]
TOKYO TORCH トーチタワー *頂部デザイン [東京都]
深セン博物館 改革開放展示館 [中国]
(仮称)西堀通5番町地区市街地再開発事業 [新潟県]
飛騨高山大学(仮称) [岐阜県]




さぁ、世界がワクワクする日本へ。
東京・常盤橋に開かれる新しい街。“TOKYO TORCH”。
世界を明るく輝かせる光を、その名にともして。
それは、全世界に発信する日本の新たなシンボルとなる灯り。
それは、100年つづく一人ひとりの人生を輝かせる灯り。
それは、日本のこれからをつくる多様な人々を引き寄せる灯り。
想像しよう。世界中の人々が再び集い、熱狂し、湧き上がるエネルギーを。





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